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fromMrA 62M
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7/28/2006 12:06 am

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7/28/2006 12:22 am

7/28


戦いが終わり、久しぶりの穏やかな気分。
何も終わってないように見えるかもしれないが自分の中では終わった。
後は神様の仕事。私の仕事は終わり、後は流れに身を任せて

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ここまで書いたところで昼食となった。午後から妻が私の愛車ボレロを使うという。医療事務のパートに出ている。いつもバイクだが訳あってここ数日車、もう一台は娘の通勤用。
ビールが切れていたから午前中に買い出しに行った。ついでに好きなワインを見つけた。
「王様の涙(tinto)」スペイン産の赤、高くない。フルサイズで安いとこなら400円前後。少し癖があるけど、赤だから私は気にならない。冷蔵庫にカマンベールがあったし。今まで数カ所で買ってるからそんなにマイナーじゃない。
 マタタビも買って帰った。猫の気持ち味わうため。それと履歴書の用紙。
 今日の午後はのんびりと、とビール飲みながら食事してたら電話がかかった。
 驚いた、昨日午前中投函、面接の申し込みを郵送でお願いしていた企業から。
「少しお話にこられませんか」とのこと、今ビール飲んだからと言って、明朝の予約をした。特に求人をしていた企業ではない。私がただラブコールしただけ。
 嬉しかった。就職の可能性があるからじゃない。私にとっては熟慮の末のかけ。
 今までいた会社の親会社。といっても資本関係はない。現社長が一代で築き今は単独で輸出もしている。M社としよう。もともと今までのところは気に入るとこが見つかるまでのつもりで採用時から社長にもそう言ってた。残りの仕事人生をかけるところを探していた。だから事情の分かりやすいM社には興味をもっていろいろチェックしてた。偵察にも行った。同じ仕事をしているからレベルはわかる。ココだったら15年くらい飽きずにやれるかなと思ってた。言葉は悪いが要は興味を持ち続けれるかどうかだ、私の場合重要なのは。
 今までのとこも日々は楽しかったからずるずると。頼られもしていたからやりがいもあった。ただ決定的な問題があった。社長の人間性とやる気。ずーっと観察してたが????の人。
 ある日M社が面白い動きをすることを知った。
即、工場長に話をした。「M社へチャレンジします」と。しばらくして「社員にしたら残ってもらえますか?」違うだろ?『社員として残ってください』なら考えたかもしれない。就職活動については5月から予告していた。「御社も候補の一つです」とも伝えていた。社長からは「採用の予定無し」。べつにいい。
 工場長に話した後、社長に「M社へ就職の紹介をお願いします」と頼んだ。紹介してもらいたかったんではない。なにも知らせずに行けば、社長のメンツをつぶすことへなるとの私なりの配慮だ。
 このことが仇となり、2週間後、オレが爆発しそうになる。「人間として恥ずかしくないのか」と。とりあえず、表面は平然としてたが、二日後どうしても我慢できず、「体調が悪い」と早引きして以来、出社してない。一応病欠扱い?
 分からないこともない。非常に複雑な、つまり高付加価値な商品700セット受注。7月中旬着手、10月納品完了。辞められたら困る。前回の100セット受注のとき、それまでの手法を全く変えた。早く精度のでる方法に。2mの大きさで10カ所のポイントの間隔が誤差2mm以内。通常の製品は50cmで10mm狂っても平気。だから仕掛けはかなり凝ってる。治具、ものを作るための専用道具から作った。私も初めてで手探り、残業だけでは足りず、うまくいかない原因を夜中中考えてたこともある。このための道具を随分考案した。試行錯誤のうえ何とか安定した製造手順ができた。
 でもオレひとりで作ってた分けじゃない。考えたのはオレだけど。ノウハウは全て公開した。教育もした。正しい製図方法、三角関数を使った誤差の理論的解析法。精度のチェック方法。スケールの使い方から教育しなおした。外科の手術室を模した機能的工具配置(天井からつるすだけだけど)。すべて、理由も、それによるメリット、何度も説明してる。ものを早く、必要十分な精度でつくるということが、どういうことかも。
 オレがいなくなることは不安だったろう、と言うより、なるべく長くいてくれと工場長には何度も頼まれた。「相手があることだから」とはいいながら、何とか軌道に乗せるまで、7月末まではとオレも思ってた。
 ところがあんな見え透いた嘘をつくなんて。結局働く人間を消耗品、物としてしか考えてない。オレも腹が立つが、経営者として許されない。
 だから・・・・子供と言われてもいいと。
貧すれば鈍す。これが町工場の現実なのか?それからが長かった。反省もした。生き方をもう一度考え直した。迷った。いっそ、ネクタイ・・・
 で、折り合いの付いたのが一昨日。
ヤッパリ、もう一度、自分にとっての理想を追い求める努力をしてみようと。
 面接にこぎ着くための作戦。奇策、妙手。好きだ。中央突破−ピンポイント勝負。かっこいい。・・・でも、今回は自分らしく勝負しよう。
 無理もせず、人の目も意識せず、後悔しない方法で。結局、正攻法。でもやはり私はこれだけじゃ治まらない。
 前付け、履歴書に「補足」をつけて発送した。この補足、A4、三枚ワープロでびっちり。自分の伝えたいメッセージ、「オレこんな人間です。十分理解して、それで使いたいと思っていただければ本気で働きますよ。条件はなんでもいいんです」。押さえたつもりだが、見る人によってはエキセントリックすぎて嫌われるのは承知だった。
 だから、嬉しかった。まだ通用するんだ。50過ぎて、経験のないと言うか畑違いのおれが、求人のない会社の
門をたたいても、気持ちは通じるんだ。「話をしに来ませんか」うれしかった。
 妻にはよくよく説明してやっとわかってもらった、おれの喜びが採用の可能性だけにあるんじゃないことを。

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