pentahexa 48M
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8/27/2005 5:08 am

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3/5/2006 9:27 pm



 僕と彼女がSMを始めてから、4ヶ月ほど。最初は、おずおずという感じの彼女も、少しずつ積極的になってきました。ネットでSM体験談のサイトを見たら、濡れてしまったと告白してきたり、嫌がっていたアナルプレイにも、今は少し興味がわいてきたようです。

 おかしなもので、彼女は僕と付き合うようになってから、男性にやけにモテるようになったといって笑っていました。この2ヶ月で2人に告白されたそうです。僕から見ても、彼女は以前より、瑞々しい感じで、色っぽさが出てきた気がします。自分の望むセックスの歓びを知ったからなのでしょうか。いずれにせよ、僕にとっても彼女にとっても良いことでした。

 しかし、いつもいつもプレイが興奮に満ちたものになるとは限りません。僕はとても注意深く彼女を観察し、彼女をどう責めるのが、お互いの快感を高めるだろうかと、考えていたつもりでした。そして、僕の試したことは大抵うまくいきました。ただ、やはり失敗もありました。今日はそのときのことを書きます。

 彼女を裸に剥き、直立不動一本縛りという方法で、足から縛り上げていきました。この方法で下半身を固定し、高手後手縛りで上半身を固定してしまえば、彼女は人形のように動けなくなります。僕は、彼女にアイマスクを被せ、ボールギャグで口かせをし、耳栓を詰め、床に転がりました。あらゆる感覚を遮断して、放置プレイをしようと思ったのです。

 それまでのプレイは、彼女には何がしかの行為を施すものでした。バイブを使ったり、叩いたりといった能動的なものだったのです。今回は趣向を変えてみました。僕は彼女を転がしたまま、ビールを飲み、テレビをつけて番組を見ていました。

 最初彼女は、自分が何かされると思っていたらしく、多少怯えながらおとなしくしてました。5分以上経っても僕が何もしないと、彼女が泣き始めました。これまでも泣かせたことはあるので、僕は心配はしていませんでした。しかし、その後、彼女が奇妙なうめき声を上げはじめました。口かせをしているので、「アウッアウッ」といった声しか聞こえません。ただ、放置プレイなので、彼女に注意を払うことをせず、僕はそれでも何もしませんでした。

 僕は、しばらく放置して不安を最大限にあおった後、かしずかせ、奉仕させて、絶頂責めをしようと考えていました。しかし、それはできませんでした。

 彼女が突然ものすごい叫び声をあげたのです。それはもはや女性の声ではありませんでした。彼女は、まるで癲癇の発作のように振るえ、獣のような声で叫び、縄が切れんばかりに悶えていました。肌に負担のかけないアクリル紐で縛っていたにも関わらず、彼女があまりに暴れるため、腕や手首に赤い擦り痕ができています。

 僕はびっくりして、彼女を自由にしてやりました。彼女は、しばらく興奮が冷めず、ぎゃあぎゃあと叫びながら、僕を締めつけるように抱きついてきて離しませんでした。彼女の立てた爪が僕の背中の肉に食い入り、血が流れました。しかし彼女はものすごい力で僕を抱きしめていて、引き離すことはできませんでした。

 僕は、そのプレイで、彼女の持っている精神的な傷をえぐってしまったようです。彼女を「真に」傷つけてしまった後悔と彼女の豹変ぶりに驚いてしまい、僕はしばらく動けませんでした。彼女を抱きしめ、背中の痛みをこらえて、1時間近くじっとしていました。

 やがて、彼女の呼吸が少し整ってきました。僕は彼女に水を飲ませ、背中をさすってやりました。彼女は再び泣き始めました。でも、それは先ほどとは違って、「普通の」涙でした。

 それから、しばらくはSMはおろか、彼女とは性行為もできませんでした。その後、SMを再開してからも、彼女は全身固定の縛りを好まなくなりました。アイマスクは今もつけたがりません。

 思えば、このとき僕らの関係が終わってもおかしくなかったと思います。彼女の異変に対処するのが少しでも遅かったら、その後の関係はなかったでしょう。

 これは完全に僕の失敗でした。彼女は僕を責めることはしませんでしたが、僕の中にまだ傷が残っています。人を理解するということが、いかに難しく、そして理解したとおもうことが、いかに傲慢なことか、思い知りました。僕にとって、SMは(というよりも恋愛は)、ガラス細工を組み立てるように繊細なもので、わずかな間違いがすべてを壊すことも、起こり得るのです。

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