Berlinski 45F
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9/17/2005 11:20 pm

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3/5/2006 9:27 pm



第三章   避難訓練(笑)

一学期の終わりも近くなると、幸か不幸か 私は公認の「チビ係」になっていた。
それは学校活動で加入が義務つけられている「図書係」や「飼育係」とは異質な係だったが
とにかく教員に言われていたから仕方がない。

土曜日の避難訓練そして一斉下校の日がやってきた。
大まかな流れは、
サイレンが鳴る
防災頭巾を被り机の下にもぐる
教員の支持に従い速やかに廊下に並ぶ
校庭へ出て整列
点呼を取る

しかしだ・・・チビにはこんな、実際に役に立ちそうもない流れなんか理解できるはずもなかった
校庭で点呼を取っている最中に1年3組の担任が血相を変えて走ってきて私に言った「H君が何処にも居ないっ!」
担任の話では教室にもトイレにも職員室にも居ないと言う。

焦る事もないと思った
尋常じゃない物々しい雰囲気の中、小さな子供が真っ先に走るのは 助けてくれそうな人の所に決まってるじゃないか。
自分の担任にも探すように言われ、私は「大地震発生後、火災発生、煙もくもくで危険な状態」な設定の校舎に戻って真っ先に自分の教室に向かった。
居た居た(笑)チビは私のロッカーに緑のランドセルを抱えて潜り込んでいた。
笑ながら覗きこむと、泣きはしないものの緑の目を大きく見開いて一言
「おねえちゃん」
そしてキョロキョロしながらロッカーから出てくると、ランドセルを背負い、私の手をぎゅっと握りしめて「おうちかえろー」
可愛いったらありゃしない(笑)

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